サイトアイコン 酒井 誠・ギタリスト Makoto Sakai

フレットのすり合わせに挑戦

6年前に購入したメインギターASTURIAS GRAND SOLO SRですが、フレットがかなり減ってきました。特に1,2弦の1~7フレットあたりの減りが激しく、しっかり押さえても少し音がビビるようになってしまいました。フレットの交換をするほどでもないので、自分でフレットのすり合わせをして調整することにしました。フレットのすり合わせとは凹んだ部分を無くすために、フレット全体を研磨し平滑にすることです。

フレットの状態はこんな感じで、1,2弦の真下あたりがかなり凹んでいます。

凹んだ部分だけを平にしても次のフレットとの高さが合わなくなり、ビビリが生じますので、すべてのフレットをこの高さまで研磨する必要があります。

まず弦を外しますが、この時にテンションが無くなって、ネックがやや逆反りになりますので、気になる方はトラスロットを緩めてから作業したほうが良いでしょう。今回は手加減で何とかなると思い緩めませんでした。

そして指板に傷がつかないようにマスキングテープで保護しておきます。

次のこんな道具を作ってみました。セメントやモルタルを塗るときに使う左官鏝にサンドペーパーを貼り付けたものです。

これをフレットの上を滑らせて、削っていきます。今回は240番のサンドペーパーを使いました。本来マジックなどでフレットの上を黒くしておき、そこから始めると、凹んだ部分が黒く残ってやりやすいかもしれません。今回はマジックは用意しておいたのですが、塗らなくても確認できそうなので使いませんでした。でも結構削りカスで見えなくなるのでやはり塗ってやったほうがよさそうです。

ひたすら研磨し全体が平らになるまで続けます。こんな感じで凹みがなくなればOKです。

このままではフレットの上が平らですので、丸める作業に入ります。

今回使ったのはこれです。

アマゾンで購入しました。

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このギターフレッツファイルフレットの上を丸めてゆきます。この作業が一番時間がかかりました。

一通り丸め終わったら、まだ少し粗いので、400番から始めて番数を上げながら2000番までペーパーがけをし、最後にダイソーで買った「仕上げ研磨剤」を使って磨いて完成です。

こんな感じに仕上がりました。

弦を張って出来上がりです。

メインギターにいきなり作業してしまうという大胆不敵な行動を取ってしまいましたが、うまくいって良かったです。

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