プレートソルビングとは望遠鏡が撮影した天体を解析して、膨大な星のデータベースと照合してその位置を特定し相対的に目指している座標を導き出し、ズレを修正し自動導入することです。撮影に必要な機材が揃っていれば「ソフトウェアはすべて無料」で入手することができます。
今回は「AZ-GTi+SharpCap」でプレートソルビングするために必要なソフトウェアをインストールします。
下記のものをインストールします。
1.Windows版SynScanPro
2.SharpCap
3.NET Framework 3.5
4.ASCOM Platform
5.AZ-GTi用ASCOMドライバ
6.All Sky Plate Solver
7.ASTAP
1.Windows版SynScanProのインストール
SharpCapとSynScanProを同時に動かすためにWindows版SynScanProが必要です。
Sky-Watcherのサイトからダウンロードすることができます。
https://skywatcher.com/download/software/synscan-app/
2.SharpCapのインストール
本来画像キャプチャをするためのものですが、機能が豊富でASCOMと連携することができます。
SharpCapのサイトからダウンロードすることができます。
プレートソルビングをするには無料版でOKです。
https://www.sharpcap.co.uk/
3.NET Framework 3.5のインストール
ASCOM Platformを利用するには事前にNET Framework 3.5をインストールしておく必要があります。
・コントロールパネルを開きます。
・「プログラム」>「Windowsの機能の有効化または無効化をクリック。
・.NET Framework 3.5(.NET 2.0および3.0を含む)にチェック。
4.ASCOM Platformのインストール
天文関係の様々な機器を制御するためのプラットフォームです。
ASCOMドライバをインストールすることでASCOM経由で情報のやり取りが可能となります。
ASCOM – Standards for Astronomyからダウンロードすることができます。
https://ascom-standards.org/
5.AZ-GTi用ASCOMドライバのインストール
これもSky-Watcherのサイトからダウンロードすることができます。
https://skywatcher.com/download/software/ascom-driver/
6.All Sky Plate Solverのインストール
フリーでプレートソルビングを実現するソフトウェアです。
All Sky Plate Solverのサイトでダウンロードすることができます。
http://www.astrogb.com/astrogb/All_Sky_Plate_Solver.html
望遠鏡の焦点距離、カメラのピクセル数などを入力します。
するとダウンロードするIndexファイルが決まりダウンロードが始まります。
(「Index instllation wizard」ウィンドウが出てきます。)
インデックス用のデータを予めインストールする必要があります。
「All Sky Plate Solver」を起動し、
「Settings」>「Plate solver settings..」で望遠鏡の焦点距離とカメラのピクセルサイズを入力。
7.ASTAPのインストール
ASTAPによってSharpCapからプレートソルビングが可能になります。ASTAPのサイトからダウンロードできます。
https://www.hnsky.org/astap.htm
以上で必要なプログラムがPCに導入できました。あとは各種設定をします。
All Sky Plate SolverとSharpCapの設定
1.All Sky Plate Solverの設定
All Sky Plate Solverを起動し
「Settings」>「Plate solver settings..」で
望遠鏡の焦点距離とカメラのピクセルサイズを入力します。
2.SharpCapの設定
SharpCapを起動して「ファイル」>「SharpCapの設定」>「ハードウエア」を選びます。