以前に掲載した「禁じられた遊び」に並び、ギターの中のよく弾かれる名曲の中の名曲です。永六輔のラジオ番組でリスナーから届いた便りが読まれるときのバックグランドミュージックにこの「アルハンブラの思い出」が使われているので、ギターを弾かなくても聞いたことがある人が多いと思います。最近では女性クラシックギタリスト村治佳織が弾いいるのを見た方も多いでしょう。作者はフランシスコ・タルレガ(Francisco Tarrega、1854-1909年)で「近代ギター音楽の父」と言われています。彼がこのように呼ばれるようになったのは、新たに生み出されたギターの演奏方法や工夫があります。この「アルハンブラの思い出」にも使われているように、ギターの弦を交互に規則的に早く繰り返して演奏するトレモロ奏法があります。 この曲を鉄弦で弾くのは大変でした!ナイロン弦のように弦が柔らかくないので、トレモロの際爪が弦に引っかかりやすく、右手がトレモロを覚えるまで繰り返し練習してやっと弾けるようになりました。でも練習した甲斐は確かにあったと思います。このトレモロ奏法を覚えると、ギターの魅力が増し加わり、曲の幅が大いに増しました。鉄弦で弾くにはかなりの練習と慣れが必要だと思いますが、ギターを弾く方はぜひ弾いていただきたい曲の一つです。挑戦してみてください。
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