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4.TSピックアップ・システム・回路図

アコギ用オリジナル・ピックアップ・システムが一通り完成しました!このシステムを「TSピックアップ・システム」と呼ぶことにします。 先回は、プリアンプによるハウリング対策について説明しました。残された課題は以下のようなものでした。 課題1:できるだけ初期段階で増幅し、利得を十分取り、安価なケーブルでも良好な音質を得られるようにする。 課題2:3つのピックアップの割合を自由にコントロールできるようにする。 課題3:無難に006Pで電源する。 今回は「TSピックアップ・システム」の回路図と基板配置図についてについて説明し、次回はギターに実際に内蔵したときの様子と、このシステムで録音した音を掲載したいと思います。

TSピックアップ・システムの回路図

大まかな動作原理は前回のプリアンプと同様です。

(誠に勝手ながら製品版発表に伴い回路図の公開は終了しました。)

今回はバーチャルショートによるミキサー部分のオペアンプを4580DDにしました。色々実験した結果、4580DDは入力が比較的大きなものをさらに大きくするのに向いているようです。(手に入れやすいように後日すべてを4580DDにしました)前段階で音を整えておき、その後単にゲインを稼ぐだけなら4580DDは無難なオペアンプだと思います。ボリュームは半固定抵抗基板上に配置し、マグネットとピエゾ専用にそれぞれ独立したオペアンプ回路を設けて、コントロールできるようにしました。

(誠に勝手ながら製品版発表に伴い回路図の公開は終了しました。)

消費電力を抑えるために発光ダイオード直列の抵抗を4.4KΩにしました。点灯し続ける必要はないので、スイッチを入れてバッテリーチェックしても良いかもしれません。私の場合はギターの中で赤く光っている発光ダイオードは比較的好きです(笑)。ハウリング対策のために、コンデンサーマイクユニットは超小型の薄型のものにしました。出力がやや低くめだったので、cからの入力部の抵抗を10KΩから1KΩに変更し利得を10倍稼ぐようにしました。また、コンデンサーマイクも基板に実装してしまいました!理由については、次の機会に触れたいと思います。今回は回路図を中心に紹介し、実際に基板に配置して作ることを目的としたいと思います。 これらをすべてをギターに内蔵し、モノラルのホーンプラグを差し込むことによって電源が入るようにしました。この方法で、上記3つの課題がすべてクリアされることになります。 コンデンサーマイクと、コンタクトピックアップの信号は逆相になり、ハウリングは前回説明したとおり、起こりにくくなります。またこのバーチャルショートによるミキサー回路もすばらしいものがあります。コンデンサーマイク、コンタクトピエゾ、マグネット、いずれも電気的に見ればインピーダンスも出力もまちまちで、混ぜることが難しい音声信号ですが、すべて濁り無く混合することができます。 回路図だけでは、実際の配線が分かりづらいので、次に実装図を掲載します。

TSピックアップ・システムの基板配置図

パーツ側から見た実装図です。

(誠に勝手ながら製品版発表に伴い回路図の公開は終了しました。)

裏面から見た、半田付けのパターンです。赤い結線はジャンバーで短絡する部分です。

上記と同様の図ですが、汎用基板の目安になるので穴が開いた基板図も掲載しておきます。

次に実際にパーツを取り付けた時の様子を写真で紹介します。

TSピックアップ・システムの基板写真

まずパソコンから配置図をプリントアウトし、それを基板上に貼り付けます。

紙の上からも穴を開け、高さの低いパーツから配置してゆきます。

パーツを半田付けして、リード線を切ります。すべてのパーツを配置し、結線してゆきます。

基板上から、ケーブルを半田付けします。マグネットピックアップは取り外せるように、ピンジャックにしてあります。

写真にあるように、コンデンサーマイクは他のパーツよりもかなり低い、薄型のものをあえて選んでいます。こうすることにより、コンデンサーマイクの最大の欠点である、ハウリングがさらに起きにくくなります。

次回は、実際のTSピックアップシステムからの音を紹介します。
 今回は、回路と作り方に終始してしまいましたが、次回は、このシステムを実際にギターの中に仕込み、音を出します。

 

 

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