先回のLXP-1の実験においてUSA版とCHINA版ではノーマルのままではUSAのほうが幾分音質、存在感が上であることを書きましたが、その要因となっているのは根本的にカップリングコンデンサーの品質によるものであることを突き止めました。今回はこれを証明すべく、CHINA版LXP-1を改造して、もう一度USA版と比較してみました。
音の通過するコンデンサーをすべて良質のものに変える。
オペアンプ周辺にある既存の電解コンデンサー7つ取り外します。
左が取り外したもの、右が新しく調達したアルミ電解コンデンサー(オーディオ用両極性品) 35V 10μF です。
取り付け後の写真です。
音質チェック
それでは、再び無改造のUSA版と今回改造したCHINA版の音を比較してみましょう。 リバーブのMIX30%、DECAY、DELAY共に3時の位置で比較しました。 LXP-1(USA版)無改造の音
LXP-1(CHINA版)改造版の音
CHINA版がUSA版に比べても遜色ないものとなりました。むしろ、音の輪郭、低音から高音までバランスよくリバーブがかかり、音の説得力がUSA版より良くなった感じです。 この改造はなかなか効果があると思います。コンデンサを変更するだけのお手軽改造で、音質がかなり向上することを確認できました。