サイトアイコン 酒井 誠・ギタリスト Makoto Sakai

17.【番外編】ラインアレイ・スピーカーの製作4(低音増強・ハウリング耐性)

ラインアレイ・スピーカーの低音増強のために、バスレフを改良し、サブウーハ-を併用しました。また、TSピックアップシステムとラインアレイスピーカーによって、いかにハウリングに強くなるかも検証してみました。
バスレフの改善

狭い会場では十分すぎるくらい低音が出ていましたが、50人以上入る広い開場になると、幾分低音不足の感がありましたので、まずはバスレフ部分の改善です。 ラインアレイスピーカーの下側に、バスレフのための空間を設けることにしました。

これで、幾分低音が増強されます。上に16個ものスピーカーが付いているので、一気に内部の気圧がかわり、この二つのバスレフ部から低音が出てくるのが手をかざしてもわかるくらいです。しかし、ラインアレイ自体のスピーカーは10cmですから、もともとの周波数特性として、低音が不足気味でした。それで、さらなる改善を求めて、サブウーハ-で補強することにしました。

サブウーハ-を導入する

自作しようと思いましたが、思ったより安く中古品が売られているので、今回SONYのサブウーハ-を取り付けてみました。

塩ビ管剥き出しでは、見栄えが悪いので、黒く塗装し、スピーカー保護のための網を取り付けてみました。

それでは、音を出してみましょう。

低音を強化したラインアレイ・スピーカーの音

アコギの自然な音を損なわずに、低音から高音まで綺麗にそのまま大きくなります。パームやボディヒットをして大きな音を出すと部屋が揺れます(笑)。ここまでくると今度は低音の出すぎに注意しなければなりませんね。低音を強調するとギターを弾いていて気持ちよいですが、ほどほどにしておかないと、生々しさが損なわれます。次はハウリングの検証です。

ラインアレイ・スピーカーはハウリングに強い!!

理論上ハウリングに強いということで、実験してみました。 部屋に十分行き渡るぐらいの音量にして、ギターをスピーカーの前に持ってきます。

はっきり言って、驚きです!この状態で全くハウリングは置きません。
あまりに凄かったので、動画にしてみました。デジカメの動画機能なのでうまく伝わるかどうか分かりませんが・・・・。それとTSピックアップで手元でボリューム調整ができるように「ボリューム付シールド」を作ってみました。

今回のTSピックアップシステムは、生音を重視して、マグネットは使っていません。コンデンサーマイクとコンタクトの組み合わせですから、いかにもハウリングが起きそうですが、実際にはハウリングに相当強いことを確認できました。実際のライブでラインアレイスピーカー以外でもハウリングが問題になったことは有りませんし、ラインアレイならばほとんどハウリングはおきないと考えられます。PAシステムの無いところでは、このラインアレイスピーカーを持って行けば、即ライブができそうです。

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