「RegiStax 6 」 は、「複数枚の画像を加算合成する」ことで、ノイズ除去や輪郭強調が行なえるフリーソフトです。天体写真で使うことが多いですが、工夫次第で様々な写真のクオリティを上げることができるソフトウェアです。複数の画像は「動画」からでも良く、動画のフレームから「使える静止画を合成する」ことで「綺麗な写真」を作ることができます。
静止画を作るのに動画から作れるという画期的なソフトです。今回はこのRegiStax 6の細かなパラメーターには一切触れず、基本的な使い方の流れを説明したいと思います。
最近のデジカメの中身はmp4であることが多いため、まずは適当な動画変換ソフトを使って「avi」形式に変換します。今回は「XMedia Recode 64bit」を使いました。
XMedia Recode 64bitを使ってAVIに変換する
XMedia Recode 64bitはフリーソフトなので、ダウンロードしてインストールしておきます。
- 「ファイルを開く」から保存してあった動画ファイルを選択します。
動画は4KですとRegiStax 6が重くて落ちる時がたびたびありました。天体写真の場合は画素数はそれほど多くないほうが望ましい結果が得られることが多いので、1080pの動画を処理するようにしたほうが良いかもしれません。 - プロファイルを「カスタム」、形式を「AVI」、ファイル拡張子を「avi」に設定。
- 出力ストリーム形式を「映像のみ」を選択。
音声が入っているaviはRegiStax 6ではうまく読み込むことができません。 - 出力方法を「名前を付けて保存」を選択。
- 「+」のボダンをクリックして「リストに追加」します。
- 「エンコード」ボタンを押して、変換します。
【12月29日追記】
いろいろ試した結果「3200×1800」程度の解像度ならぎりぎりRegiStax 6で処理できそうです。長さも必要に応じてトリミングします。
こうして出来上がったaviファイルをRegiStax 6に読み込ませて処理します。
RegiStax 6の基本的な流れ
- 「Select」をクリックして、処理する動画を選びます。
先ほど変換したaviファイルを選択します。 - 「Set Alignpoints」をクリックしてアライメントポイントを自動的に追加します。
- 「Align」をクリックしてアライメントします。
アライメントには時間がかかります。下のインジケーターが100%になるまで待ちましょう。 - Limit Setupから処理する上位の割合を入力し「Limit」をクリックします。
- Stack&Waveletの画面が変わりますから、左上の「Stack」ボタンをクリックします。
時間がかかるので処理を待ちます。 - 「Wavelet」に移って画質を調整します。
- 出来上がった画像を保存して終了です。
サンプル写真
薄曇りの日に適当に撮った動画でも、RegiStax 6を使えばクオリティの高い静止画に仕上げることができます。