酒井 誠・ギタリスト Makoto Sakai

ギタリスト・酒井 誠ーMakoto Sakai。ZZLの主催者。  初心者歓迎:TSギター教室。

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マルティネス(Martinez) エレガットのピックアップを2チャンネルシステムに改造

2020/08/15

マルティネス(Martinez) Crossover Series MP-14 MH エレガットギターに取り付けられているFishman PSY-301を取り外し、2チャンネルシステムに入れ替えました。

まずはサイドの穴を利用するために筐体を3Dプリンターで作成しました。

3Dプリンターで出力されたものを、ギターのカーブに合わせてドライヤーで温めて変形させます。

パーツを取り付けて、ギターに装着します。今回はピエゾ4つの特別バージョンにしました。

これに銅箔シールドを施した後にマルティネスに取り付けました。

ボディヒットや、ハウリングに強く、エア感のある音が出ます。既製品より見た目は今ひとつですが、シンプルで操作しやすいです。ボタンやボリュームがたくさんついていてもライブ中ではほとんど使いません。アンダーサドルで低音部、コンタクトピエゾで高音部及びエア感、そしてそれぞれのボリューム。シンプルで良い音です。

既存のFishman PSY-301から比較する次のような利点があります。

  1. アンダーサドルが主に低音部を扱うので、爪の摩れる音やフィンガーノイズなどの不快なノイズを拾いにくい。
  2. コンデンサーマイクではなく、コンタクトピエゾでギター全体の音を拾うので、ボディヒットが非常に綺麗。
  3. コンデンサーマイクではすぐにハウリングしてしまうために、音量を抑えなければならないが、コンタクトピエゾを複数設置するとハウリングに強くなる。
  4. ボリュームが二つなので操作がシンプルで操作しやすい。
  5. 消費電力が少なくて良い。(チューナー付きは便利そうだが、目線をボディーまで落とさなければならないので見ずらい。ならばクリップ式で十分)

しかし2チャンネルシステムでバランスの良い音を出すのは難しい作業が伴います。ピエゾの貼り付け位置や、ギターの特性によってプリアンプの回路定数を変えてあげる必要があります。

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