酒井 誠・ギタリスト Makoto Sakai

ギタリスト・酒井 誠ーMakoto Sakai。ZZLの主催者。  初心者歓迎:TSギター教室。

アコギ用ピックアップ

18.手元でボリュームをコントロールする。(システムVシリーズ誕生!)

これまで、多くの方がTSピックアップを購入してくださり、感想を述べてくださいました。教室まで遠方から来られてその音の良さを体感していただいた方もたくさんおられます。 最新のシステムでは、音的な不満はほとんど聞かれることはなくなりました。しかし、ライブを中心に活動している方の意見として多かったのは「ボリュームを手元で」コントロールしたいというものでした。今回はこの問題を解決しようと思います。
最適なボリュームを探す

ライブやちょっとしたレコーディングのときに、もう少し「コンデンサーマイクを・・」とか、ハウリング気味なので「少しコンタクトを多めに」とかいうときに、最近はボリュームを手元でコントロールできた方が便利であると考えるようにうなりました。チューニングをするときなども、メインボリュームがあれば、音を下げてからチューニングできます。 しかし、問題はパーツです。ボリュームパーツをここ1年ほど探しているのですが、ギターにボリュームのために穴を開けたくないですし、サウンドホールに取り付けるにはどれも大きかったり、重かったり、少し躊躇してしまうものばかりでした。 そんな中、秋葉原のパーツ屋巡りをしていると、ちょうど良い感じの、小さくて軽い、サイド調整型のボリュームを見つけることができました。 これです。

ボリュームボリューム

小さくて軽い!これは使えると思い、速購入。新たに配線、基板、配置を設計しなおしました。

サウンドホールに付ける

エンドピンジャック一体型のプリアンプすると筒型のケースを堅牢にしないと、取り付け時に破損してしまう可能性があります。それで、これまでバック側に貼り付けていたプリアンプ部分もボリュームと一体型にして、サウンドホール側にもってゆき、コンデンサーマイクを独立することにしました。トップ側に貼り付ける以上、これ以上は小さくならないというくらい小型軽量化をしました。ボリュームとプリアンプ一体型です。C:コンデンサーマイク、P:コンタクトピエゾ、V:メインボリュームです。左の写真で白く見えるのが両面テープでこの部分をサウンドホールの内側に貼り付けます。

VシリーズVシリーズ

メーカーから出ているサウンドホール取り付け方のプリアンプはどれも大きいものですが、これならば、両面テープで貼り付けるだけで、生音に影響をほとんど与えず取り付けることができると思います。電池の横に貼り付けてあるのがコンデンサーマイクです。電池やブレーシングよりも下側になるため、ハウリングに強くなります。

VシリーズVシリーズ

正面から見ると、ほとんど何も見えません。

VシリーズVシリーズ

手元でボリュームがコントロールできます。この新型のピックアップを、システムVと呼ぶことにします。まだ量産はできませんが、少しづつ作ってゆきますので、よろしくお願いします。 これで、TSピックアップシステムのシリーズは下記のようになります。

 

  • コンデンサマイク+コンタクトピエゾ+(市販マグネット)

システム3S 、システム3、 システム3V   2009年6月に完成

  • コンデンサマイク+コンタクトピエゾ

システム2S 、システム2、 システム2V   2009年5月に完成

ぜひ、ご自分のギターやプレイスタイルに合ったものを選んでいただければ幸いです。

 

 

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