酒井 誠・ギタリスト Makoto Sakai

ギタリスト・酒井 誠ーMakoto Sakai。ZZLの主催者。  初心者歓迎:TSギター教室。

アコギ用ピックアップ

21.穴を開けたくない!

2020/05/29

ピックアップの完成度も高くなり、あとは多くの方々に使っていただきたいと思っているのですが、高価なギターにエンドピンジャックの穴を開けたくないという方もおられます。方法を模索している段階ですが、すでに何人かの方に試していただいている、サウンドホールからミニフォンジャックで繋ぐ方法を紹介します。
サウンドホールからの配線

海外製品の中には、エンドピンの大きさのジャックが発売されています。
https://www.tapastring.com/
Martinやヤマハのギターは比較的最初から小さめの穴があいているのでそれで対処できるかもしれません。しかしGibsonや比較的ビンテージギターになると、エンドピンそのものが木ねじだけで止まっている場合が多いです。また海外製なので入手しにくいという面もあります。 そこで、サウンドホールから配線する方法が今のところ良いように感じます。方法は簡単で、3.5mmのミニフォーンジャックを両面テープかマジックテープで止めておき、そこからケーブルを出すという方法です。 以下は特注システム3LVの写真です。

ミニフォンジャックで繋ぐミニフォンジャックで繋ぐ

わかりにくいかもしれませんが、写真左の電池のすぐ下にあるのが、ミニフォーンジャックです。右の写真はその部分の拡大写真です。これにミニフォーンプラグを挿して外に配線すれば出来上がりです。最近はモノラルよりもステレオのミニフォーンほうが入手しやすいので、あらかじめ下の写真(これも分かりづらいですが)のように、RINGとGNDをショートさせておいて、モノラル仕様に改造しておきます。こうしておけばミニフォーンジャックを挿した時に電源を投入することができます。

ミニフォンジャックで繋ぐミニフォンジャックで繋ぐ

今回はシステム3LVを例に説明しましたが、基本的には同様の方法で他のシステムも取り付けることができます。
「ギターに穴を開けたくない」、「普段ピックアップはあまり使わない」という方も、ぜひ工夫してTSピックアップシステムを試していただければ幸いです。

-アコギ用ピックアップ