アコギ講座

5.TAB(タブ)譜の読み方

2019/08/12

TAB(タブ)譜とは、ギターやウクレレ等、弦楽器用に考案された特別な楽譜です。TABの語源はタブラチュア (Tablature, Tabulature) から来ているそうです。ピアノなどとは違い、ギターの場合は同じ音でも複数の押さえる位置(ポジション)が存在します。例えば「ド」の音を弾く場合、2弦の1フレット、3弦の5フレット、4弦の10フレット5弦の14フレットを抑える方法があり、どれも同じ「ド」の音です。5線譜の楽譜だけですとこの「ド」をどこを抑えるかを自分で考える必要があり、必ずしもそれが正解というのは無く、試行錯誤に時間を要します。そこで登場するのがTAB譜です。こんな感じで表記します。

TAB譜の読み方(パターン1)

この場合TAB譜上の数字は何フレットを押さえるのかを表しています。最初の「2」は中指で3弦の2フレットを押さえ、次の「0」は開放弦(弦を押さえない状態)で2弦を弾き、その次の「1」は2弦の1フレットを・・・という感じで押さえながら弾いてきます。次のTAB譜ををご覧ください。

TAB譜の読み方(パターン2)

5線譜のほうは全く変わっていませんが、弾くポジションが違います。最初の7は人差し指で弾き始めるとよいでしょう。さらにもう一つ。

TAB譜の読み方(パターン3)

これも同じ音を弾くことができますが、かなりハイポジション(フレットの高いほう)で弾くことになります。

このようにギターは同じ音でも、違うポジションがあり、音色が変わります。弾き安さや使いたい音色で弾くポジションを選ぶことができます。また作者の意図したポジションで弾くためにTAB譜を活用することができます。

このようにTAB譜は音程を「音」ではなくて「弦の指定」と「押さえるフレットの数字」で表した、非常に便利な楽譜です。5線譜だけですと音のみの表記のため、ギターで押さえるポジション(フレット)まで指定する事はできませんがTAB譜では「数字」がポジションを示しているため、ギタリストには重宝される表記です。

しかしTAB譜だけですと、音の高低が掴みにくく、メロディーラインを紙面から読み取るのが難しくなります。ですから、上記のように5線譜の下に併記して、両方の良いところを利用するようにします。全体のメロディラインやリズムは5線譜を見て、実際に押さえるポジションはTAB譜を見ると良いでしょう。TAB譜のみに頼ること無く、真上に書いてある5線譜で“リズム”と“音程”を確認しながら、TAB譜で押さえる場所と弾く弦を探します。
両方を対比して「今、自分が何の音を弾いているのか」理解しながら練習するクセを付けると良いと思います。

「TAB譜を使うな」という昔ながらのギタリストもいるようですが、そうした助言に従うのは時間の無駄だと思います。便利なものはどんどん使いましょう。TAB譜も5線譜も便利な部分は大いに活用します。音感が育ってギターが上達すれば、それほど譜面に頼らなくても弾けるようになります。

最後にこれを弾いてみましょう。有名な曲です。

大きな古時計のメロディ部分をTAB譜で表記

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