らくらくスマートフォン本当に「らくらく」なのか。
スマホは高機能、多機能化が進んでいます。そんな中でより多くのユーザー層、特にシニア層やガラケーユーザーがスマホを体験し乗り換えていただくために発売されているスマートフォンが「らくらくスマートフォン」です。
私の周りにも何人か持っておられる方がいます。購入した経緯を聞いてみると大体似たり寄ったりで、要約すると「店員に勧められたから」ということらしいです。私はこれまで「らくらくスマートフォン」を使ったことは無かったので少しお借りして触ってみました。そして使ってみてビックリ!使いづらいのです。
普通だったらせっかくお借りしたので「これいいですね」と褒めるべき点を幾つか言いたかったのですが。いや困りました、ほとんど無いのです。画面の操作ボタンが大きくてやりやすいと「思える」だけで実際操作してみると使いづらい。
良い点も確かにあります。例えば白黒の「コントラストのある画面のデザイン」が見やすく、文字も大きいですし目に優しいです。初期画面の下のほうで自分のプロフィールからすぐに電話番号等を調べられるような配慮もあります。しかし全体的に操作がうまくできません。
以下10分ほど操作した感想です。
まず画面のタッチ。ギューっと強く押さないとタップしたことになりません。反応が悪すぎます。これはガラケーのボタンに馴れた方がスマホに移行した時に戸惑わないような仕様だそうですが、はっきり言って使いづらいと思います。ボタンがない画面の上でさらに力を入れて押さなければならないのは本末転倒、いくらシニア向けでガラケーの操作を継承する感じでもそこまで力を使わなくてもと思ってしまいました。むしろ「軽く触れるだけで操作できるのでスマホはいいでしょう」という製品にして欲しかったですね。
次に日本語入力。フリック入力ができません。ガラケーように連打するか、上記のように強く押すと文字が上に現れ選択するようになっています。そしてこれらの操作も、上記のようにタッチ反応が悪すぎて指が疲れます。これも「スマホはフリック入力ができるので、ガラケーのように何回もボタンを押さなくても文字が入力できるんですよ!」という製品にして欲しかったですね。
さらにアプリが自由に使えません。「dメニュー>お客様サポート>ドコモアプリ」で非常に限定されたアプリしか使えないようです。中身はAndroidのようですが、当然 Google Play ストアは使えません。AmazonのKindleなどは専用アプリのストアになりますが、アプリが充実しているので通常のAndroidと遜色なく使えます。ところがらくらくスマートフォンは初心者にやさしくしようとするあまり、機能を限定しすぎて、やりたいことができません。
ということであくまで個人的な感想です。10分程度の操作で思ったことです。もっと使い込めば良い点が沢山あるのかもしれません。本当にスマホ初心者の方が最初に触る時には使いやすいと感じるのかもしれません。いやそうあって欲しいです。