SONYのデジタルカメラを「WEBカメラ」にする「Imaging Edge Webcam」の使い方【α6400編】
2020/12/30
SONYのデジタルカメラを「WEBカメラ」にする「Imaging Edge Webcam」が公開されました。「Imaging Edge Webcam」は対応機種のカメラとPCをUSBケーブルで繋ぐことによって「WEBカメラ」として動作させることができるアプリケーションです。私はα6400を持っているので早速使ってみました。なお対応機種は下記のとおりです。
対応機種
「WEBカメラ」として使える機種は下記のようになっていました。
- Eマウント:α9 II、α9、α7R IV、α7R III、α7R II、α7S III、α7S II、α7S、α7 III、α7 II、α6600、α6500、α6400、α6300、α6100、α5100
- Aマウント:α99 II、α77 II
- サイバーショット:RX100 VII、RX100 VI、RX100 V、RX100 IV、RX10 IV、RX10 III、RX10 II、RX1R II、RX0 II、RX0、HX99、WX800、WX700
- VLOGCAM:VLOGCAM ZV-1
これらに加えてα68とHX95が対応しています。
「Imaging Edge Webcam」をダウンロードとインストール
「Imaging Edge Webcam」からダウンロードして使うことができます。インストールは「はい」を選択するだけで完了しますので、特に難しいところはありません。
「Imaging Edge Webcam」の使い方
まずは「WEBカメラ」として使うためにカメラの設定をする必要があります。今回はα6400を例に設定してみます。
- カメラの[スマートフォン操作]を「切」に設定する
MENU → (ネットワーク)→[スマートフォン操作設定]→[スマートフォン操作]→[切]
- USBケーブルでカメラとパソコンを接続する
カメラ付属のケーブルで接続します。別途購入したケーブルだと双方向の通信に対応していないものがありますので、注意してください。 - カメラを「動画モード」に設定する。機種によっては「AUTO」にするようです。
α6400では「動画モード」で動作しました。「AUTO」では全く映りませんでした。 - パソコンで、ライブ配信/ウェブ会議サービスを起動する
ソニーサイトの説明によるとこれで映るはずですが、α6400の場合さらに、設定から「USB接続」を「PCリモート」にする必要がありました。
これでα6400が「WEBカメラ」として使えるようになりました。もしUSBケーブルが切断してしまったら、「Imaging Edge Webcam」と同時にインストールされた「USB Reset」を起動してカメラの電源をOFF、ONすれば復活できます。
注意事項
- 「Imaging Edge Webcam」を利用すると、カメラの縦横比が強制的に「16:9」になり、使用後も「16:9」のままです。必要に応じて「3:2」に戻しておきましょう。
- ピクチャープロファイルを設定していると、それに応じた眠たい色味になってしまいますので、ピクチャープロファイルは「切」にしておきましょう。
私は普段PP10を利用しているので、その都度PP10と「切」を設定する必要がありそうです。 - Imaging Edge Webcam で音声は扱えません。
パソコンに接続したオーディオインターフェイス等で別経路から音声を入力する必要があります。カメラのマイクは使えません。 - 解像度は1024 x 576ピクセルになり、他の解像度は選べないようです。
- カメラがかなり熱くなります。
「自動電源OFF温度」 の設定を「高」 に設定して使用できる時間が長くしておきましょう。またカメラは風通しの良い場所に設置するとよいでしょう。
このように設定を中心とする制限があるものの、高品位のカメラを「WEBカメラ」にすることができるのはかなりのメリットではないでしょうか。